心の感動

ガンには分岐点がある



ガンには分岐点がある



          平成15年(2003年)9月17日(水)



初めに: 先に 安保徹(あぼ とおる)先生の「免疫療法」を御紹介いたしましたが、

医師でもない、体験者でもない、私が勝手なことを述べるのは如何なものかと思って

いましたところ、

    新赤坂クリニック院長 松木康夫先生か書かれた

    「余生堂々 六十歳から始まる黄金の人生」 祥伝社 1600円

    平成15年4月30日発行 という本に

    「ガンには 分岐点 がある」と題した文章があり(132ページ)、

    皆様のご参考になると考えて ここで 御紹介させていただきます。



第四章 「守り」を固める: 「三大死因」「生活習慣病」に勝つために



日本人の三大死因――ガン,心臓病、脳卒中



前章まで、肉体や脳や心を積極的に鍛える「攻めの健康法」を紹介してきました。

しかし、攻めるだけではやはり完璧とは言えません。きちんと「守り」を固めておく

ことも必須です。防衛戦争をするのに、敵がよくわからないのでは、撃退する見込みが

極端に低くなってしまうからです。

孫子の兵法にもあるとおり「敵を知る」のは、すべての戦いの基本です。経済戦争で

奮闘される皆さんなら、よくご存知だと思いますが、まず私達の健康の敵は何か、

明確にすることから始めましょう。

日本人の死因を調べると、一位がガン、二位が心疾患、三位が脳血管障害(脳卒中)と

なっています。 すなわち「三大死因」です。 以下、肺炎、不慮の事故、自殺、老衰、

腎不全、肝疾患、慢性閉塞性肺疾患と続きます。

第二の人生を送る高齢者の場合、三大死因が死亡者の65%を占め、また10位までの

死因のうち、三大死因を含め「生活習慣病」が跋扈していることがわかります。

つまり健康を守るべき相手、敵とは生活習慣病であり、とりわけガン、心疾患、脳血管

障害の三つに対する防衛戦略を徹底する必要があるのです。



昭和56年以来、わが国の死因トップを独走しているのがガンです。 最近では、なんと

1年間に30万人という膨大なる数の命を奪っています。

30万人といえば、二位の心疾患、三位の脳血管障害(脳卒中)で亡くなった人を合わせた数に匹敵します。 日本人の死因として突出しており、地方の中都市の人口にあたる数が、毎年ガンで亡くなっていることになります。

これが、医学が未発達な発展途上国ならいざしらず、世界でもトップレベルといわれる

日本での話です。日本は早期発見の技術も、システム(人間ドック)も、また早期発見後の外科手術も、いずれも世界のトップレベルです。 それなのに、なぜ三十万人もの人が

ガンで毎年亡くなるのでしょう。 これには二つの理由があると思います。

第一は、患者さんが早期のうちに医者の前に現われてくれないことです。

よくマスコミから「早期ガンの自覚症状は」と聞かれますが、私の答えはいつも同じです。

早期ガンの自覚症状など「ない、皆無」なのです。早期どころか、分岐点(後述)を少し

過ぎたガンの人が、平気でゴルフを楽しみ、徹夜の麻雀を打ち、国際会議で活躍しているのを、私はどのくらいたくさん見てきたことでしょう。

 

ガンには「分岐点」がある



ガンには「発生」と「死」の間に必ず分岐点があります。その人の運命を生と死、天国と

地獄に分ける点です。

分岐点の前に発見して手術で除去すれば、今の日本の医学なら98パーセントのガンは完治します。1-2年寿命が延びるわけではなく、完全に治るのです。一方、分岐点を過ぎると、残念ながら今の医学では歯が立たず、ほとんど絶望的です。小火(ぼや)のうちなら消し止めることができますが、ある程度燃え広がったら、いかに消火に努めても全焼してしまうのと同じ原理でしょう。

こんな簡単な理論なのに、賢いはずの日本人が毎年三十万人も、分岐点を過ぎるまで待ってから来院するのはなぜでしょう。

それはガンの症状が分岐点を過ぎて出現するからです。

しこりがある、痩せてきた、吐血、喀血、下血、性器出血などの「自覚症状が出てから

医者に行こう」という、昔からの医者のかかり方をしていれば、ほとんどの人が手遅れの状態で来院することになるのです。

ある程度進行したガンに対しては、専門医が大勢いて設備が整っている大学病院といえども、無力というのが実情です。ガンの治療に関しては、現在、どの病院でどんな名医が手術したかはあまり問題になりません。それよりも「いつ発見されたか」が最も重要な点なのです。

そして第二の理由は、早期ガンが発見された後の行動にあります。

早期ガンなら98パーセント完治するのに、手術を逡巡する人がいまだに多くいるのです。

どんな軽い手術の場合でも手術が怖いのは当然ですが、ガンの手術をためらうほとんどの人が、分岐点を過ぎてから手術を受けた人の話を聞いて怖がってしまうのです。先述のごとく、同じガンでも分岐点の前の早期ガンと、その後の進行ガンでは手術結果がまったく

違うことをはっきり知っていただきたいと思います。

分岐点後には手術を勧めない場合も多いのですが、それでも藁にもすがる思いで手術を受ける人もいます。その場合は、抗ガン剤や、放射線治療などを併用することになりますが、

結果はよくないケースが多いのです。

その分岐点後の手術の話を人から聞いて真に受け、せっかく98パーセント治る分岐点前なのに、手術を断念する人がいるのは、まことに惜しい話ではないでしょうか。

巷(ちまた)にあふれる「善意の情報」も、手術をためらわせます。

私がある患者さんに、国際的な業績を持つガン専門医を紹介したところ「典型的な早期のガンで、98パーセント以上の確率で完治する」と太鼓判が押されました。患者さんも喜んで、すぐ入院し、一週間後に手術の運びとなりました。 ところが、問題はそれからでした。その患者さんは、顔が広く面倒見もよい人だったので、無数といってもよいくらいの情報が寄せるられたのです。

漢方薬、栄養食品、鍼灸、温熱療法、ハーブ、そのほか民間療法で手術せずガンが治った話だとか、はては術後に苦しんで亡くなった親戚の例をとうとうと述べる人まで現れる始末でした。手術中止を助言する人たちも現れ、蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。患者さんの心は揺れ動きましたが、 結局、手術を受けて翌日からは食事をして歩き、

一週間で退院しました。診断どおり完治したのです。

結果的には、めでたしめでたしでしたが、情報過多時代の恐ろしさを身をもって体験しました。発生したガンを診断もせず放置すれば、その人の運命は必ず死をたどることになるのですから。                             以下 略
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by t-nobukawa | 2010-03-18 17:11
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